光で頭痛が出る原因は?瞳孔の反応と中脳の過活動を神経科学的に解説

【こんな悩みありませんか?】

  • 明るい場所に出たとたん、ズキズキと頭が痛くなる
  • 蛍光灯の光がつらい
  • 日差しの強い日は、頭痛と吐き気がひどくなる

それは「光過敏性頭痛」かもしれません。
この記事では、光で頭痛が起こる原因として注目されている【瞳孔の散瞳】や【中脳の過活動】について、神経科学の知見をもとに解説します。

光で頭痛が起こるメカニズムとは?

「なぜ光で頭が痛くなるのか?」そのカギは、次の2つにあります。

① 瞳孔の散瞳(ひとみが開く)で光が脳を刺激

瞳孔の調節は自律神経の働きです。交感神経が優位になると瞳孔が開き、副交感神経が優位になると瞳孔を閉じます。

  • 瞳孔が大きくなる(散瞳)と、網膜に届く光の量が増加。
  • 特に片頭痛持ちの人は瞳孔反応が過敏で、光刺激に対して脳が強く反応。

通常、光を眩しく感じると瞳孔を閉じて、過剰に光を目に入れないように調整してくれます。しかし交感神経が活発な状態だと、瞳孔を閉じる働きの副交感神経が機能せず、瞳孔が開いたままになり、眩しいと感じます。

② 中脳の過活動で痛み処理が異常に

片頭痛患者では、中脳水道周囲灰白質(PAG)の機能的結合に異常がみられることが研究で示されています。(日本頭痛学会)

  • 中脳の上丘やPAGは、視覚と痛みの情報処理に関わる。
  • 強い光刺激により、これらの部位が活性化(痛み閾値が低下)。
  • 結果として、三叉神経-血管系が刺激され、頭痛が引き起こされます。

中脳は眼球運動や聴覚処理にも関わります。そのため、目を酷使したり、大きな音で音楽を聴いたり、騒音の中にいたりすることでも活性化します。

緑色の光は片頭痛を軽減する可能性がある

片頭痛は前述のように、光によって悪化することがあります。ですが、白・青・琥珀・赤の光は頭痛を悪化させるのに対して、低強度の緑色の光は頭痛を軽減する効果が示されています。

Volume 139, Issue 7, July 2016
Volume 139, Issue 7, July 2016

自分で出来る光過敏による頭痛の対策は?

● 青色・白色光は避ける

→ LEDや蛍光灯の青白い光は脳の興奮を促進させるので避ける。
→ 低強度の緑色の光は、頭痛を軽減する作用がある。(緑の多い自然でハイキングなど)

● サングラスや調光レンズの活用

→ 明るい場所では、サングラスや調光レンズで光を制限する。
ただし、根本的な光過敏の解決にはならない。

● 副交感神経を優位にする

→ 副交感神経が優位になると瞳孔が閉じ、網膜への光を量を減らしてくれる(副交感神経を優位にする方法はこちら)。

● 前頭葉を使う

→ 前頭前野はPAGの抑制する働きがあり、痛みのコントロールに関わります。
前頭葉の機能の詳細はこちらをご覧ください。

中央林間カイロプラクティックで行う光過敏性頭痛へのアプローチ

当院では、光過敏性頭痛に対して、以下のような方法で脳幹や交感神経の過活動を抑えます。

AVEを使い、脳の興奮を落ち着かせる。
頭の調整で、脳の興奮を落ち着かせる。
脳科学や神経生理学を応用して、副交感神経の働きを優位にする。
カイロプラクティックアジャストメントは、脳(主に前頭前野)の活動を平均で20%変化させることができます。

まとめ|光で頭痛が起きるのは「脳の感覚処理の問題」

  • 瞳孔の散大や中脳の視覚-痛覚中枢が過敏になることで、光を「痛み」として脳が認識してしまう
  • 神経学的には、三叉神経-視蓋-PAGの回路が関与している
  • 光過敏を感じる方は、日常の光環境と神経ストレスの管理、自律神経のバランスを整えることがとても重要です

参考資料

  • A neural mechanism for exacerbation of headache by light
    光による頭痛増悪の神経メカニズム
    PMCID: PMC2818758
  • Migraine photophobia originating in cone-driven retinal pathways
    錐体駆動網膜経路に起因する片頭痛羞明
    DOI: 10.1093/brain/aww119
  • Altered functional magnetic resonance imaging resting-state connectivity in periaqueductal gray networks in migraine
    片頭痛における中脳水道周囲灰白質ネットワークの機能的MRI安静時連結性の変化
    PMCID: PMC3243965

この記事を書いた人

中央林間カイロプラクティックオフィス 興津 尚之

カイロプラクター

【資格・所属】
日本カイロプラクティック徒手医学会 正会員
マニュアルメディスン研究会 正会員
公益財団法人 日本スポーツ協会 認定スポーツプログラマー
Bachelor of Engineering(工学)

【経験】
臨床経験は17年以上。空手・ソシアルダンス・ラグビーの競技大会での選手のサポート経験あり。一般の方から、プロスポーツ選手に対する施術経験あり。


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