Mind Alive社のAVEを使った脳の調整
当院ではMind Alive社のAVE(Audio‐Visual Entrainment:視覚-聴覚同調療法)を使った脳の調整を行っております。そこで、AVEがどういったものかや、効果について解説します。解説の大部分は、Mind Alive社のホームページ(全文英語)に記載されている内容を、日本語に訳し、分かりやすく修正して掲載しています。
AVEとは、特定の周波数の光と音のパルスを用いて、脳を優しく安全に様々な脳波パターンへと導く技術です。AVEは最先端の非侵襲的(体に直接的な損傷や負担をかけない)かつ薬物を使わないアプローチで、さまざまな心理的・生理的効果を引き出す技術です。※光を使うため、てんかんの既往歴がある人には使用できません。

Mind Alive社は、30年以上にわたり脳波の研究、関連製品の設計・製造に取り組んできた企業であり、その間に広範な研究を実施することで、この画期的な技術の新たな応用方法を次々と開発し実践しています。
AVEは、ADHD、ASD、うつ病、不安、認知機能の低下、 高齢者のバランスと記憶、脳震盪、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、季節性情動障害(SAD)、および疼痛改善やスポーツパフォーマンス・学習能力向上などに利用されています。
脳波は大きく4つに分けられます。
・非常に高い集中状態(ガンマ波)
・覚醒状態を示す高周波(ベータ波)
・リラックス状態(アルファ波)
・瞑想や深い睡眠状態(シータ波、デルタ波)
脳波 | 周波数 | 状態 | 備考 |
ガンマ波 | 30~100Hz | 高い集中状態 | 当院では使いません |
ベータ波 | 12~30Hz | 緊張・不安(βの中の高周波) 集中(βの中の低周波) | 脳の活動を上げるのに効果的な可能性があります |
アルファ波 | 8~12Hz | 瞑想・リラックス | 脳の興奮を落ち着かせるのに効果的な可能性があります |
シータ波 | 4~8Hz | 浅い睡眠 | 不眠に効果的な可能性があります |
デルタ波 | 0.5~4Hz | 深い睡眠 | 不眠や痛みの抑制に効果的な可能性があります |
脳波は外部からの規則的な音や光のパターンに反応して、そのリズムに合わせて脳波の周波数を変化させる性質(周波数追従反応)があります。AVEでは脳波周波数範囲で、音のパルスと光の点滅により目標とする脳波周波数を誘導します。特殊な機械を使い、期待する脳波周波数に一致した光点滅と、バイノーラルビート(左右の耳に異なる音を聞かせる)の音刺激を行うことで、AVEは神経伝達物質を刺激し、脳血流を 増加させ、心を落ち着かせ、催眠誘導および瞑想的効果を生み出し、神経ネットワークの再構築を促します。
痛みに対するAVE
痛みは脳機能を低下させる衰弱性疾患です。痛みがあると脳はストレスを受け、セロトニンの分泌が抑制されます。そのため、不快感に加えて、不安や睡眠障害にも悩まされます。神経可塑性(長期的な刺激により、脳や神経の構造と機能が変化すること)により、脳は痛みのある部位への意識の集約を高め、問題の存在を認識します。意識の集約度が高まるにつれて、知覚される不快感は徐々に増大し、実際の痛みや不快感の何倍にもなることがあります。
AVE は、以下の方法で痛みや不快感を軽減します。
- セロトニンとエンドルフィンの生成。エンドルフィンは痛みの知覚を抑制し、セロトニンはリラックス感と幸福感を高めます。ノルアドレナリンも適度に増加し、エネルギーと明晰な思考力を高めます。
- 解離/瞑想 – セロトニンとエンドルフィンが作用している間、脳が瞑想状態となり痛みを感じない状態(解離)になるため、痛みの回路を解放するのに役立ちます。また、解離/瞑想中は、前帯状回(情動を形成をする場所)の痛みゲートを閉じ、痛みが抑制されます。
不安に対するAVE
脳はストレスを感知すると、闘争・逃走反応(交感神経を興奮させる状態)に備えるため、血流を脳から体へと切り替えます。これは私たちの祖先にとっては有利な進化的適応でしたが、残念ながら現代人が必要としているものとは正反対です。
脳波活動が、ADD(注意欠陥障害)やADHD(注意欠如・多動症)の患者に見られるような、アルファ波とシータ波の周波数へと減速すると、注意散漫、衝動性、多動性といった症状を引き起こします。こうした行動は、能力を低下させ、ストレスを増加させます。AVEは、脳血流、神経伝達物質、解離状態、効率的な脳活動、そして健全な精神状態を劇的に増加させることが示されています。また、AVEは瞑想状態を誘導し、不安を軽減する効果も実証されています。
実際の不安に関する使用者の体験談はこちら(全文英語)
気分の落ち込みに対するAVE
AVEは、脳波を素早く解離させ、安定させるため、気分の落ち込みを和らげるのに非常に効果的です。また、脳血流を増加させます。気分が落ち込んでいる人は、左前頭葉と前頭前野の脳血流レベルが低いことがよくあります。Feeling Betterセッション(AVEのセッションの1つ)では、左前頭葉のアルファ波を抑制し、右前頭葉のアルファ波を正常レベルまで高めることで、脳波を再び安定させます。気分が落ち込んでいる人は、セロトニンとノルアドレナリンのレベルも低くなっています。AVEは、脳内のセロトニンとノルアドレナリンのレベルを高めます。
睡眠に対するAVE
AVEは、忙しい一日の終わりに心の雑音を遮断することで、眠りにつくのを助けるのに最も効果的です。寝つきが悪い人は、セロトニンのレベルが低いことがよくあります。AVEは、メラトニンに変換されるセロトニンの増加を助けます。日中にAVEセッションを行うと、ストレスや不安が軽減され、睡眠の質も向上します。リラックスした一日を過ごせば、睡眠もよりリラックスできます。
ADHDに対するAVE
AVEによって ADHD(注意欠如・多動症)行動が大幅に減少し、読解力が向上したことを示す研究は数多くあります。
ADHDは、主に脳の前頭前野と前頭葉の機能に障害をきたす神経疾患です。その結果、ADHDの子どもは衝動的で、不注意で、気が散りやすくなります。また、脳を刺激するために刺激を渇望することも少なくありません。優れた起業家、先見の明のある人、発明家、芸術家、音楽家、科学者、そして企業のCEOの多くがADHDと診断されています。ヴァージン・グループのリチャード・ブランソンは、自身のビジネスにおける圧倒的な成功はADHDのおかげだと述べています。つまり、ADHDによって引き起こされる刺激と創造への衝動は、適切に導かれれば、強力な資産となり得るのです。しかし、ADHDを持つ人にとって、管理と指導がなければ、学校、仕事、そして人間関係において自己統制をとることは非常に困難です。
すべての精神機能には、覚醒、つまり脳の注意力という要素が関わっています。脳の覚醒レベルは、特定の精神的課題が、どれだけうまく遂行されるかに大きな影響を及ぼします。例えば、脳がアルファ波やシータ波(夢見がちな状態)を大量に発生している場合、注意を払うことはほぼ不可能です。目を閉じて過剰なベータ波(警戒状態)が発生していると、眠りにつくのも困難です。ADHDなどの注意力の問題を抱える人は、前頭前野に「ギア」を入れることが特に困難です。前頭前野は、注意、意図、論理的推論を司っています。ADHDの脳では、特に認知(思考)タスクや受動タスク(読書)中に、血流が減少し、アルファ波やシータ波が過剰に発生するため、前頭前野の機能が低下してしまいます。
ADHDの人は、高レベルの刺激を受けると前頭葉が活性化し、多動性、注意力、気分のむらが軽減されることが示されています。ADHDの人は、刺激的なビデオゲームやアクションスポーツが得意です。しかし、活動が刺激的でない限り(覚醒を高めるほどでない限り)、前頭葉はすぐに活性化を失います。そして、シータ波やアルファ波が急激に増加し、「ぼんやりした」状態になります。一般的な学校環境では刺激が不足するため、ADHDの子供は常に精神的なもやもやに悩まされ、成績の低下につながることがよくあります。
AVEは脳と体全体に良い影響を与えます。これは、学校と家庭の両方でAVEを活用する機会を得た子どもたちの行動によって、明らかであり、実証されています。多くの学校が、生徒と教職員双方の利益のためにAVEプログラムを導入しています。ますます多くの子どもたちが、多くの人が気づいていなかったであろう、生まれ持った潜在能力を発揮する機会を得ています。
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