めまいの原因は、視覚情報・前庭感覚・固有感覚、それらを調整する小脳、そして感覚を認識する大脳皮質のどこかに感覚のミスマッチ生まれることで発生します。(詳細は「大和市中央林間でめまいでお悩みの方へ|めまい起きるメカニズム」)
ここでは、目の動きの問題が関わるめまいに関して、その問題を解決するための眼球運動のトレーニングについて解説します。眼球運動には以下のような種類があります。
- 固視:標的から一切目を動かさずジッと見つめる。
- 注視保持:移動中や頭が動いた時でも、標的から視線をずらさず安定させる。
- 衝動性眼球運動(サッケード):標的から別の標的へ、素早く視線を移す。
- 追従性眼球運動(パースート):動いている標的に対して、視線を滑らかに動かして追う。
- 視運動性眼球反応(OKN・OKR):電車で外の景色を眺めている時(あるいはホームで、電車が通過するのを見ている時)に、眼球が景色の動きに合わせて動く反応システム。
基本は一番上の固視であり、他の眼球運動は固視が出来ることで成立します。そのため上記の5つは、上から順に訓練していく必要があります。この記事では、上から順番にトレーニング方法を解説していきます。3つ目以降は当院の利用者のみが使用できるアプリを使います。
当院の指導が無い状態でトレーニングを行って起きた問題には、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
トレーニング1:固視
固視とは、標的から一切目を動かさずジッと見つめることです。目が動いていないか判断するには、第三者にチェックしてもらうか、目の動きを録画する装置を使うのが一般的です。しかし、これだと自身でトレーニングを行うことが出来ません。そこで、ある現象を利用することで、自身で眼球が動いていないことを確認します。そのある現象とは「トロクスラー効果(Troxler’s Fading)」です。
トロクスラー効果とは、視線が標的から一切動かないと、脳はその周辺の情報を不要と判断して、標的周辺の色や景色がぼやけたり見えなくなる現象です。つまり、この現象が起きるということは、目を動かさず一点だけを見続ける固視が出来ているという事でもあります。
固視のトレーニング1

- 画像をクリックして開いく。スマホで見る場合は、動かないように置いてください。紙に同様の図を書いて、テーブルの上に置くか、壁に貼り付けても構いません。
- 画面から顔を30cmほど離して、真ん中の黒い点に焦点を合わせジッと見る。焦点が合わない場合は、合うところまで後退する。
- 周辺の水色の円の一部または全部が消えたら成功。消えない場合は目が動いています。
- 周辺の円が消える現象を簡単に起こせるようになるまで、繰り返しトレーニングします。
固視のトレーニング2

- 画像をクリックして開く。スマホで見る場合は、動かないように置いてください。紙に同様の図を書いて、テーブルの上に置くか、壁に貼り付けても構いません。
- 画面から顔を30cmほど離して、真ん中の黒い点に焦点を合わせジッと見る。焦点が合わない場合は、合うところまで後退する。黒い点に視線を固定したまま、首を右(または左)に30°向ける。

- 周辺の水色の円が消えたら成功。消えない場合は目が動いています。
- 周辺の円が消える現象を簡単に起こせるようになるまで、繰り返しトレーニングします。
- 首を反対側に向けて同様のことを行う。
トレーニング2:注視保持
固視が出来るようになったら、次に注視保持のトレーニングを行います。
注視保持とは、移動中や頭が動いた時でも、標的から視線をずらさず安定させる機能です。例えば、歩いている時は、頭が前後に揺れていますが、見ている景色がぼやけたりせず、しっかりと見えています。これは、標的に視線を保持することが出来ているからです。この時、頭の動きと反対に目を動かすことで、網膜に映る映像のブレを防いでいます(VOR:前庭動眼反射)。
注視保持トレーニング
- まずは座位で、目線の高さに合わせ標的に焦点を合わせる。
- 動画が撮影できるカメラやスマホを、自分の顔が写るように標的の下あたりに設置する。
- 動画撮影を初める。
- 常に標的から視線を外さないようにして、10秒間(慣れたら20秒)、顔を左右に一定のリズムで振る(左右にそれぞれ30°位、首を動かす)。首の動かすリズムや速度は、当院に来院している方にお伝えします。

- 常に標的から視線を外さないようにして、10秒間(慣れたら20秒)、顔を一定のリズムで振る(上下にそれぞれ15°位、首を動かす)。首の動かすリズムや速度は、当院に来院している方にお伝えします。
- 撮影した動画を見て、視線が保持できているか確認する。視線が保持できていない場合は、首を振る速度を遅くして、視線を保持できるようにしてください。重要なのは、確実に視線を保持することです。
- 座位で、注視保持できるようになったら以下の順で難易度を順で上げていきます。立位の時は、両足のつま先と踵をくっ付けて立つ。その状態で立位保持が難しい場合は、腰幅に足を開く。
【立位】
↓
【マットなどの柔らかい床の上で立位】
↓
【床で足踏みをしながら】
↓
【マットなどの柔らかい床の上で足踏みをしながら】
トレーニング3:衝動性眼球運動(サッケード)
注視保持が出来るようになったら、次にサッケードのトレーニングを行います。
サッケードとは、標的から別の標的へ素早く視線を移す目の動きです。日常生活でこの眼球運動がよく使われるのは、本などの文章を読む際に、次の行に視線を移すときです。うまく出来ないと、行を飛ばしてしまったり、読んでいた行が分からなくなったりしてしまいます。
サッケードのトレーニング
当院のオリジナルアプリを利用します。今までと同様に動画撮影をすることで、自身の眼の動きを確認することが出来ます。
眼球を動かす方向や時間の指導を受けている場合、それに則って行ってください。指導を受けていない場合、全方向を行います。まずは10秒から始める。慣れてきたら、徐々にトレーニング時間を増やしていく。気分が悪くならずに30秒間継続してできるようになりましょう。
トレーニング4:追従性眼球運動(パースート)
次にパースートのトレーニングを行います。
パースートとは、動く標的を視線で滑らかに追う目の動きです。これは日常生活や、スポーツなどのあらゆる場面でも使われています。これが出来ないと、動いているものが目で追えない、文字が真っ直ぐ読めない・疲れる、と言ったことが起こります。
パースートのトレーニング
当院のオリジナルアプリを利用します。今までと同様に動画撮影をすることで、自身の眼の動きを確認することが出来ます。
眼球を動かす方向や時間の指導を受けている場合、それに則って行ってください。指導を受けていない場合、全方向を行います。まずは10秒から始める。慣れてきたら、徐々にトレーニング時間を増やしていく。気分が悪くならずに30秒間継続してできるようになりましょう。
トレーニング5:視運動性眼球反応(OKN・OKR)
次に視運動性眼球反応のトレーニングを行います。
視運動性眼球反応(OKR)とは、電車で外の景色を眺めている時(あるいはホームで、電車が通過するのを見ている時)に、眼球が景色の動きに合わせて動く反応システムです。これは「景色をゆっくり眼球が追う、滑動追従眼球運動(パースート)」と、「眼球が素早く元の位置に戻る、衝動性眼球運動(サッケード)」の動きが組み合わさった動きで、視運動性眼振(OKN)として現れます。これは自分または他者が動いている環境においても、網膜上の映像がブレないように安定させるためのシステムです。
視運動性眼球反応のトレーニング
当院のオリジナルアプリを利用します。今までと同様に動画撮影をすることで、自身の眼の動きを確認することが出来ます。
眼球を動かす方向や時間、色の指導を受けている場合、それに則って行ってください。指導を受けていない場合、全方向を行います。まずは10秒から始める。慣れてきたら、徐々にトレーニング時間を増やしていく。気分が悪くならずに30秒間継続してできるようになりましょう。
まとめ
めまいが起こる原因の一つは、目の動きの問題です。そのため目の動きが正常に行えることが重要です。あせらず、固視から一つ一つクリアしていくことで、目の動きを正常化して、めまいの改善に繋げます。
この記事を書いた人
中央林間カイロプラクティックオフィス 興津 尚之
カイロプラクター
【資格・所属】
日本カイロプラクティック徒手医学会 正会員
マニュアルメディスン研究会 正会員
公益財団法人 日本スポーツ協会 認定スポーツプログラマー
Bachelor of Engineering(工学)
【経験】
臨床経験は17年以上。空手・ソシアルダンス・ラグビーの競技大会での選手のサポート経験あり。一般の方から、プロスポーツ選手に対する施術経験あり。

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